今から5年ほど前


私が11年勤めた輸入会社を退職し
東京でビジネスを始めたものの

ノベルティの業界は
個人での小規模事業には

仕事があまりまわってこず
想像以上に厳しいものでした


なぜ仕事がこないのか
理屈は非常に簡単で


ノベルティというのは
企業のイメージに関わり

少しでもクレームがあると

すぐに全数回収とか
賠償をしなくてはならないので


”もし商品に問題があった場合”
何百万円の責任が取れますか?”


という話になってしまいます


資本のない個人事業より
規模の大きい法人に発注すれば

何か問題があった時には
責任を取ってくれるだろう


1年間東京で
がんばってはみましたが

いずれ金銭的にも限界が
くるだろうなと思っていました


最初の思い

”中国と日本企業をつなぐ”

という方向性は間違っていない
と思っていましたから


体力のあるうちに
土俵を変えよう

中国に事務所を
移転することに決めました


東京の事務所をたたんで
実家に戻る新幹線の車中で


一冊の小冊子を
カバンから取り出して


題名は


”チーズはどこへ消えた?”


何度も何度も読み返しました




本の内容はすごく簡単で

2匹のねずみと2人の小人がいて
おいしいチーズのある所を探していた


そんなある日

おいしいチーズが山ほど
たくさんある部屋をみんなで見つけた

くる日もくる日も毎日
そこへ行って満腹になるまで食べ

しあわせな日々を送っていた


ある日のこと

小人たちが行って見ると
チーズが無くなっていたのに驚き叫んだ

誰が持って行ったんだ!
チーズはどこへ行ったんだ!



(自分たちが食べつくしてしまったのに)



毎日少しずつ
少なくなっていくチーズのことを
ねずみたちはすでに気がついていて

いつかこの日が来るだろうと
すぐにスニーカーを履いて
新しいチーズを探しに出発していた


小人たちは

”チーズはきっと戻ってくる”と思い

お腹をすかして
何日もそこで待っていた



義烏c